研究報告
看護婦(士)役割に関する医師と患者の意識差―インフォームド・コンセントに関して看護婦(士)に期待されていること
平岡 敬子
1
,
山内 京子
1
,
信岡 利枝
1
1呉大学看護学部看護学科
pp.214-217
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902357
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
今日,医療におけるインフォームド・コンセントの重要性は認知されてきたが,現実の診療の中では,必ずしも患者が満足する説明がなされているとは言い難い。医師はインフォームド・コンセントを行なったつもりでいても,患者にはうまく伝わっておらず,患者が看護婦(士)に再度,同様の説明を求めるという実態が日常的に見られる。病院の中で患者に関わる時間や機会が最も多いのは看護婦(士)であり,彼らは臨床において,非常に大きな役割を期待されている。
そこで,インフォームド・コンセントにおける看護婦(士)の役割とは何かを考えるための第一段階として,医師や患者は看護婦(士)による説明をどの程度まで期待しているのか,両者の意識を調査し,その差異を明らかにしたので報告する。
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.