実践報告 「HIV相談窓口」立ち上げに携わって
婦長としての支援
最所 浩美
1
1日本赤十字社医療センター
pp.209-213
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902356
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はじめに
「何かを始めたい」。自分の看護の方向性が明確なスタッフは,それを具体的な活動へ展開しようとする。どの程度の動機付けがなされているのか,プランニングに必要な知識は備わっているのか,実行可能なものか。それぞれの背景によって,婦長の介入は変化する。しかし,何よりもまず婦長自身が前向きに取り組むこと,組織の中で実現できないことはない,というぐらいの意識がなければ,スタッフの看護の実現を支援することは難しい。
本稿では,当病棟の係長が「HIV相談窓口」を立ち上げたいと相談してきてから,それを実現するまで,婦長としてどのように支援してきたかを中心に,組織の中でめざす看護を実現させるための考え方について述べたい。
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