発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198929
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近年,医療技術は急速に高度化・複雑化し,医療には大きな危険性(リスク)を伴うようになった.リスクが発生した場合,患者は,その可能性についてあらかじめ説明を受けていなければ,仮に不可抗力による事故であっても,その結果を受容することができない.昨今,医療訴訟が増加しているが,こうした医療訴訟の中でも,多くの場合,インフォームド・コンセントの問題が争われ,「行われた医療行為にミスがあった.仮にミスがなかったとしても,インフォームド・コンセントがなされていなかった」などの主張がなされる.そこで本稿では,インフォームド・コンセントの原則・成立要件・説明同意文書の意義について示す
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