連載 品質管理手法に学ぶ看護管理・2
QCサークル活動
鷹井 清吉
1
1看護アセスメント研究会
pp.335-341
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902208
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はじめに
職場の業務改善は,上から下への縦構造の業務命令によって行なうよりは,同じ職場の仲間でお互いに問題意識を持ち,知恵を出し合って改善を行なうほうが,地に足がついた状態で継続的に生き生きと行なうことができるのではないだろうか.
以前,私は400床規模の中央手術室の看護長として勤務した時に,その病院において「QCサークル活動」の推進を図った体験を持っている.この病院では私の勧めもあり,当時やる気漫々の事務長を軸に「QCサークル活動」が展開された.全社的な職場の品質管理活動(TQC)を目標に,「QCサークル」活動を進め,1つの職場に1つのサークルの結成を目標とした.職場におけるQC手法の勉強会や職場の長を対象に集合教育等を1年間行ない,サークルが自然発生することをねらいに取り組んだのである.その結果,1年目には看護部や検査室,放射線科,事務部等から「QCサークル」の体験談発表が提出されるほどになった.
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