連載 品質管理手法に学ぶ看護管理・1【新連載】
QCとは何か?
鷹井 清吉
1
1看護アセスメント研究会
pp.261-266
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902197
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プロローグ
ある研究学会に参加したとき,講評者である某看護大学の講師が「皆さんの研究報告の多くは,リサーチではなくスタディです.ですから未だ研究の域には達していないのです」と言われた.「確かにそうだ.しかし看護の職場には,研究に取りかかる前にしなければならないことがたくさんある.仕事の機能を高め,質を一定にし,患者への看護サービスを保証するために四苦八苦しているのが現状だ.身近にいる患者への真心がある限り,この苦慮している問題からの脱皮を願うのは当然」と,心のなかで反発しながら会場を後にした.
しかし,看護研究学会ともなれば,そこでの報告内容は,単なる経験をまとめたものでなく,何らかの論証をもって看護の実践した事柄を裏付ける必要が生じるのである.
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