今月の主題 臨床検査とTQC
技術解説
生理機能検査のQC
石山 陽事
1
Yoji ISHIYAMA
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.379-386
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913293
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
生理機能検査の特殊性は,常時検査対象が変動していることであり,QCではこの変動をいかに克服して生体の持っている信号を正しく検出するかの技術を養うことが必要である.また検査機器と生体とはつねに接続されており,それに伴う種種の雑音と電撃に対する電気的安全対策もQCを考えるうえで重要な要素である.
ここでは生理機能検査のQCを次の5点に絞って解説した.
1)信頼性と安全性および操作性の優れた検査機器の導入
2)電気・音響的雑音対策と空調システムなど外部環境の整備
3)患者の取り扱いかた,電極接着の方法などの検査技術そのものと使用機器の安全管理
4)高水準の精度を維持するための卒後教育の充実
5)その他患者受付業務の円滑な運用と各科医師とのコミュニケーションの確保
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.