連載 Welcome to the 婦長's Theater・11
患者の手も借りたい
加藤 光寶
1
1新潟県立看護短期大学
pp.646-647
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902075
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病院は,いたって忙しいところです。この頃,いや,かなり前から,「稼働率,稼働率」と,いつも病院のベッドを満タンにしておかなければ,何か悪いことでもしているような気にさせられるものです。病院だって慈善事業ではないのですから,当然ながら経済効率・経営の論理に則らなければなりません。
でも,忙しすぎるときには,考えなければなりません。治療・看護の量を調整しなければ,看護婦の対応は追いつかないのです。全介助の患者さんが100%だったら,1フロア20人程度の看護婦では,お手上げです。腰痛どころか,看護婦が病気になってしまいます。ほどほどの忙しさを維持していくのも婦長の仕事ではないでしょうか。
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