増刊号 よくある質問にパッと答えられる—見開き! 検査相談室
病理
借りた標本に気泡が入っているときは,どうすれば気泡が取り除けるのですか?
前田 和俊
1
1鳥取県立中央病院中央検査室
pp.458-459
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202685
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ガラス標本に気泡が入る原因
病理標本の作製工程において,標本の観察と長期保存を可能とするため,スライドガラス上の組織や細胞に封入剤を満たし,その上にカバーガラスを載せることを“封入”という.その過程で標本中に空気を封じ込めてしまうと気泡となるが,原因として,以下のことが考えられる.
①封入剤の粘度が低すぎたり高すぎるため,封入剤自体に気泡が混入している.
②封入時に封入剤の量が少ない.
③封入前の標本が乾燥している.
④細胞診など標本に厚みがある.
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