いま教育現場では・10
田園の中の学校にあって/教育学の立場から—助産婦・伊藤あき子の生活史を借りて
伊藤 幸子
1
,
鈴木 俊作
2
1旭中央病院付属高等看護学院
2千葉県保育専門学院
pp.120-125
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907184
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卒業生の出身地分布
旭市は北に干潟8万石の穀倉地帯,南東に九十九里海岸をひかえ,気候温暖で夏涼しく冬は暖かい,自然に恵まれた地である.だからそれだけ都市文化圏から遠いということにもなる.学生がいうには,‘東京の隣だからもっと都会かと思って来てみたら岩手の田舎と同じ’なのだそうである.
学生の出身地分布をみてみると(表1),県別では千葉県が71名でトップであるが,新潟39名,岩手27名,秋田,栃木が13名で並んでいる.地区別にみると,関東信越地区152名,東北地区70名,次いで九州地区が33名と続いている.関西,中国,四国地区が他地区に比して非常に少ない.しかし学生たちは北は北海道から南は九州の鹿児島まで26都道府県からここ旭に集まってきている.
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