聖路加看護大学特別講義
看護婦数の増加は看護婦不足を解消しない―米国における看護婦不足と新たな戦略
L. H. アイケン
1
,
南 裕子
2
Linda H. Aiken
1
1ペンシルバニア大学看護学
2聖路加看護大学
pp.101-110
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901875
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在,世界中のどの国も看護婦不足で悩んでいます.このため人々が医療機関にかかれなかったり,また人々の医療機関におけるクオリティオブライフが保証されないというような問題が起こってきて,WHOの「2000年までにすべての人に健康を」という目標に大きな影響を及ぼしています.
看護婦不足の原因として1つには,看護労働力の不十分な提供ということがいわれ,したがって,その解決法として看護婦数を増やせばよいといわれています.そのために看護学校の増設や教育期間の短縮,または看護婦の代わりに看護学生を使うといった形の代償的な方法が考えられています.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.