勤務医からの発言
どうなるのか看護婦不足
亀井 克典
1
Katsunori KAMEI
1
1諏訪中央病院内科
pp.144
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900858
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看護婦不足が深刻となっている.年度初めに辛うじて定数を確保しても,年度内に退職者が相次ぎ,補充がままならない.残った病棟看護婦は月10回以上の夜勤を強いられることすらある.
現代の内科診療は,明らかに慢性期疾患および高齢者のケアに主眼が移ってきている.これに対応するには,医師自身の診療技術の向上と相俟って,看護職,MSWなどの質の向上とチーム・アプローチがますます重要になってきている.看護職の職場が不安定で荒れた状態では,医師としても片腕をもがれたような状態で診療に当たらざるを得ない.看護婦不足の問題は,地域医療のレベル・アップを願う医師にとっても,重大な問題である.
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