海外の医療
米国における看護婦不足と病院看護
今井 敬子
1
1ペンシルバニア大学看護学部博士課程
pp.987-990
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207614
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看護婦不足の現状
レーガン大統領の政策では,1981年には,看護婦数は国民の看護サービスの要求に対して十分な数に到達するという見解を示しており,看護教育援助資金を減額した.米国統計局の資料では確かに,1950年代の働く看護婦数250(人口100,000に対して)が,81年には約500と約2倍に増加を示し,約100万人以上の看護婦が現在働いている(1,112,000名,1978年)ということになっている.
ところが看護婦の不足(特に病院看護)は1940年代のそれと同様,深刻であると今年の5月28日にはCBS放送局がトピックとして1時間にわたり「Nurse,Whereare you?」と題してペンシルバニア大学病院における看護の実体を中継し,ナースへのインタビューで看護大学卒業者のナース,ジャン・メイソンがハイライトを浴び全国の聴取者より同情的反響を受けた.
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