特集 看護組織の人材マネジメントストラテジー
組織的に取り組む人材マネジメントと看護管理者への支援
由井 尚美
1
1全国社会保険協会連合会
pp.690-695
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901699
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全国社会保険協会連合会の役割
本稿では,全国社会保険協会連合会として取り組んでいる人材育成の視点での事業を紹介し,今後の方向を考える機会にしたい。
全国社会保険協会連合会(全社連)は,1958(昭和33)年に全国各地に設置されていた社会保険病院等の経営を国より一括受託した。社会保険病院は,戦後の医療荒廃の中で,国策として国民に医療を提供するために,全国各地の民間病院等を国が買収して整備を進めてきた経緯があり,その背景は施設毎の特徴として今も残されている部分もある。現在は,健康保険法第23条に基づく病院等53施設,介護老人保健施設28施設,看護専門学校11施設などを有している。各施設は独立採算制をとっており,基本的に病院経営は各施設に委ねられている。全社連本部事業は傘下の施設からの負担金で運営されており,内容は職員研修や,病院運営支援等に関わる事業を中心に行なっており,国の医療施策にも積極的に協力をしている。
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