特集 看護師に選ばれる病院の「新規採用」と「教育システム」
潜在看護師就労支援講習会による人材確保
芹澤 貴子
1
,
中村 美千子
1
,
由井 尚美
1
,
鈴木 禎見
1
,
安村 朝淑
1
1特定医療法人社団三思会東名厚木病院リクルート委員会
pp.512-517
発行日 2006年7月10日
Published Date 2006/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100310
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2000(平成12)年12月に策定された「看護職員需給見通し」において,2005(平成17)年には就業者を約130万人とすることで需給が均衡するとされていた。しかし,少なくとも地域や施設によっては,相変わらず看護師確保に悪戦苦闘している実態がある。2006(平成18)年度の診療報酬改定などを見ると,看護師が十分に確保されていれば,経営上も看護師の労働条件からも魅力ある改定となるはずだが,一向に恩恵を受けられない病院が多く存在するのである。看護師確保に向けて,広告,インターネット,ハローワーク,病院説明会などを駆使し,現場では魅力ある病院づくり,働きやすい職場づくりと,多くの施設が知恵を絞っているが,解決につながっていないのが現状である。
東名厚木病院(以下,当院)も同様の悩みをもっており,リクルート委員会を設置し,事務職と看護部が中心になり,看護師確保に向けて全国の看護学校を訪問するなど,さまざまな取り組みをしているがあまり効果が表われていない。そうしたなか,こうした取り組みの一環で,初めて潜在看護師を対象に,職場復帰支援のための講習会を開催し,参加者の職場復帰を支援し,成果を得たので紹介する。
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