Japanese
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特集 リハビリテーションとマネジメント
チームマネジメントと人材養成
Team-management and personnel-training in rehabilitation department.
井手 睦
1
Makoto Ide
1
1聖マリア病院リハビリテーションセンター
1Rehabilitation Center, St Mary's Hospital
キーワード:
労務管理
,
人材養成
Keyword:
労務管理
,
人材養成
pp.923-927
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101867
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はじめに
聖マリア病院(以下,当院)は病床数こそ大学付属病院や公立病院と並ぶ規模であるが,いわゆる民間の地域支援病院であり,医療圏内では主に救急患者とcommon diseaseへの初期対応が期待されている.リハビリテーションが病院機能のメインとはなり得ない環境下で,部門責任者として筆者が掲げる運営方針は,「標準的なリハビリテーションを院内に汎化(generalize)すること」である.一方,労務管理に関して筆者は,今春に入職した新人職員に「今後しばらくは,職場に居る時間が生活の大半であり,職員の喜怒哀楽は職場の出来事に関わる」ことを伝えた.個人の生活は尊重されなければならないが,職場の状況は個人の感情面に大きく影響するため,職場で発生する問題ときちんと対峙して欲しい,という警鐘である.この発言は新卒者に社会人として一人前になってもらうというものではなく,経済面にとどまらず,生活全般を職場で支えていくつもりであるという筆者の意思表明である.かつての炭鉱や工場のように,職域と衣食住が隣接している関係をリハビリテーション部門に想定していたかもしれない.
以下,リハビリテーションチームにおけるマネジメントについて筆者の考えを述べる.
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