特集 学生・教員をまもるハラスメント対応
「組織」で取り組むハラスメント対応
堀田 亮
1
1岐阜大学保健管理センター
pp.1018-1023
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201843
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ハラスメントという言葉が世間で知られるようになって久しくなりました。セクシャルハラスメントに関する裁判が日本で初めて起こされ、新語・流行語大賞に選ばれたのが1989年のことですので、30代半ばの私からすれば、ハラスメントという言葉は物心ついたときにはすでに社会で認知されていた言葉、事象と言えます。
時は経ち、「ハラスメントをしてはいけない」と言われ、異見を唱える人はいないと思います。しかし、「ハラスメントのない世の中になりましたね」と言われ、首肯できる人もいないのではないでしょうか。厳しい(愛のある?)指導・教育とハラスメントは線引きが難しく、残念ながら今もなお教育機関でのセクシャルハラスメント、アカデミックハラスメント、パワーハラスメントなどが起こり、また事件化してしまうことがあります。
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