特集 実践能力の向上を支援するプログラム
めざすのは婦長の能力―静岡県立3病院の看護職員生涯教育体系構築
荒井 留美子
1
,
守屋 三代子
1
,
成嶋 澄子
2
,
前田 美穂子
2
,
岡村 暁美
3
,
村谷 圭子
3
1静岡県立総合病院
2静岡県立こころの医療センター
3静岡県立こども病院
pp.115-122
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901571
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はじめに
病院の中には,自己研鑽して生き生きと活躍している人と,諸事情から日々を何となく過ごしている人や,目標を見失い不満足感を伴って仕事をしている人などがいる。力がありながら,それを発揮できないで沈滞している人々を何とかできないか。モヤモヤしている人たちを,活気づけることはできないのか。自分の向かう方向や,自分が達成できている位置が見えれば,それぞれの得意な方法で自己成長できるのではないか。看護を生業として,自分の能力を伸ばし,組織とともに成長できる環境を提供できないものか。そんな問いかけの中から,静岡県立3病院の看護職員生涯教育体系化は始まった。
最初の活動として,1994(平成6)年に県立こども病院で生涯教育体系プロジェクトを立ち上げた。この看護職員の生涯教育の体系化は,県立病院の共通課題として,1996(平成8)年に看護部長会を通して,県立病院看護職員教育委員会に諮問された。そして同年に生涯教育モデルを作成し,「県立病院の看護職員生涯教育の基本的な考え方」をまとめた。
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