特集 実践能力の向上を支援するプログラム
看護の質向上に資する現任教育をめざして―徳島大学医学部附属病院におけるクリニカルラダーの開発
大岡 裕子
1
,
稲田 久美子
1
,
美馬 福恵
1
,
杉山 博子
1
1徳島大学医学部附属病院看護部
pp.123-128
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901572
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はじめに
医療を取り巻く環境の急激な変化の中で,患者に対するサービスの質と効率が求められており,これらを満足させるケアを提供するために,クリティカルパスによるチーム医療が推進されている。このような状況下で,質の高い看護の提供が求められており,その目的に対しては看護婦(士)による看護の質の向上が不可欠である。個々の看護婦(士)の成長と自律はきわめて重要な条件となる。
しかし,看護系大学などで高度な教育を修了しているにもかかわらず,現状の卒前教育では,臨床で必要とされている看護実践が不十分であるなどの問.題も提起されている。さらに,厳しさを増した病院経営を考えるとき,人的資源の育成と有効活用は管理者にとって大きな課題である。
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