特別記事
中堅ナースの潜在能力を引き出す研修―研修のプロセスを重視した病棟間留学の導入
相馬 一二三
1
1岩手医科大学附属病院看護部
pp.980-984
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901355
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はじめに
看護管理者にとって,効率的に人材を育成し,活用することは重要である。昨今,中堅看護婦の人材育成・教育に関する文献を目にすることが多い。いわゆる中堅看護婦がどの層を指すのかは,病院の規模や設置主体,地域によっても異なるが,大方の病院では,看護部の中核となる中堅看護婦の力量が,看護の質を左右するととらえている結果なのではないだろうか。
当院では,40歳以上の看護婦を中堅ととらえ,その研修には従来より力を入れてきた。しかし,実際には研修の成果が看護実践に活かされにくかった。筆者は,教育担当婦長をしていた時,中堅と呼ばれる看護婦に要求される役割や責任に関して,何をどのように意識づけて教育すれば看護部全体の活性化につながるのか,悩んでいた。
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