連載 災害看護―金田和子の救護人生から学ぶ・2
失敗は成功の母
大和田 恭子
1
1日本赤十字社医療センター
pp.161-164
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901156
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救護体験は失敗体験
これまで行なった救護で,これはうまくいったといえるものはなかったね。いつも失敗ばかり。前の救護でこうだったから今度はこうしようと思っていても,同じ状況の災害っていうのはないから。だから,わたしの救護体験は失敗体験といってもいいかもね。
前回,金田の数々の救護体験を紹介したが,彼女は1つとして満足したものはなかったという。謙虚に自分の仕事を受け止めていたというより,もっとよい仕事をしたいという欲が勝っていたというほうが正しいようである。
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