インターホン
「母」ということ
高橋 テル子
1
1香久山病院内科産婦人科病棟
pp.570
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205108
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「母こそは,命の泉。いとし児を,胸に抱きて,ほほえめり,若やかに,うるわしきかな,母の姿」今はもう誰の詞だったか記憶にはないが,小学生の頃音楽の時間に,先生の弾くピアノに合わせて二,三度歌っただけで素通りした曲であったが,なぜかこの詞は今でも私の記憶に残り,忘れられない詞となっている。
時折口ずさんでは,わが母のこと,自分自身の「母」としてのことを思い,陣痛の苦しみに耐え,晴れて母となり,わが子の瓜々の声を聞いて喜ぶ幾人もの母の姿を思い返す。
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