特集 変わる糖尿病患者教育—効果的な心理的アプローチ
【座談会】私たちの糖尿病患者教育—失敗と成功を振り返る
久保田 睦子
1
,
小幡 桂子
2
,
鈴木 美智子
3
,
濵川 奈奈
4
1北海道大学医学部附属病院第二内科
2済生会中央病院
3酒井内科皮フ科
4天理よろづ相談所病院
pp.318-324
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905808
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糖尿病治療・患者教育の実際
鈴木 愛知県知多半島の中央部にあります人口約10万人の町,半田市にある個人の開業医院で,20年前の開設当初から看護婦をしています.当院は入院設備がなく,外来のみの診療です.糖尿病の患者さんは月平均1200名,スタッフは院長ほか常勤医師1名,看護婦7名,管理栄養士2名,検査技師2名です.
当院の特徴は「診療の主体はコメディカル」という院長の考えのもとに,医師とコメディカルが同じ輪のなかでチーム医療を実践しています.看護婦はすべての患者さんに対して診察前に必ずかかわります.看護婦がバイタルチェックや問診をしているうちにグリコヘモグロビンの結果が出てくるので看護婦はデータを見ながら,たとえばインスリンの調整について,患者さんと話し合って対策を立てます.ここまで看護婦が行なったあとに診察室に入っていただきます.
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