対談 中村佑子さん,石田月美さん
母であることの喜びと苦しみと,“母すること”の可能性
中村 佑子
,
石田 月美
pp.414-423
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790050414
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本屋B&B「私が私の体を孤独にしないために—産むことと産まないことのあいだ」連動企画/『なぜこの世界で子どもを持つのか 希望の行方』(集英社新書プラス)連載スタート記念対談
東京都世田谷区下北沢にある「本屋B&B(Book & Beer)」は,個性的な選書と,本と読者をつなぐさまざまなイベントを開催することで知られています。その本屋B&Bが,2025年5月17日(土)から6月26日(木)まで,フェア「わたしが,わたしのからだを孤独にしないために—産むことと,産まないことのあいだ」を開催しました。妊娠中にさまざまな孤独を感じた一人の女性が,女性が抱える体の孤独と,産むことと産まないことの間にあるさまざまなことについて安全に語り合える場所をつくりたいと企画したブックフェアです。フェアには多くの人が訪れ,当初の予定より2週間延長して開催されました。
フェアの会期中の6月7日(土),選書に参加された中村佑子さんと石田月美さんのトークイベントが行われました。共に母であると同時に,生きる苦しみを抱えた女性を母に持つ中村さんと,生きる苦しみを抱えたまま母になった石田さんの語りは,産むこと・育てることについてさまざまな感情や経験を参加者と共有し合う場をつくりだしました。少子化や反出生主義など,産むこと・生まれることのポジティブな面が語られにくい現代において,産むこと・育てることはどんな意味を持つのでしょうか? この対談を通して読者の皆さんと考えるため,対談の一部を掲載いたします。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.