特集 チーム医療のための環境づくり―浦添総合病院の看護
時代性を取り入れた勤務体制づくり
島袋 豊子
1
1浦添総合病院看護部
pp.342-348
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900998
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はじめに
病院の中で,最も多い職員数を抱える部署は看護部である.そのため看護部の動きが病院のカラーを決めることもしばしばあろう.当院看護部は,1981(昭和56)年の開院時には看護婦64名でスタートしたが,1999(平成11)年1月末現在の看護婦数は320名と,組織のマンモス化が進んでいる.
看護部は,基準看護や病院組織の枠,経済的問題などの制約を受けつつも,休日,祭日を問わず,24時間継続して看護サービスを提供することが基本課題である.看護を提供する過程で,働く看護婦と病院組織とのコンセンサスを図ることが,双方に「満足」をもたらす.
多くの取り組みの中で,看護部は専門性や独白性を模索しつつ,「働く満足感」が得られるよう,職員教育,業務改善,勤務体制の見直しなどを行なってきた.開院5年目には,「ゆとりある勤務体制は自分たちの手で」をスローガンに,勤務体制の改善に着手した.
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