特集 チーム医療のための環境づくり―浦添総合病院の看護
オーダリングシステムの導入と看護業務の見直し
新里 康代
1
1浦添総合病院
pp.349-353
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900999
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はじめに
1989年12月に,「患者サービスの向上」「業務の合理化」をめざして当院のオーダリングシステム(検査,処方,注射)が稼働してから,早10年の歳月が経過した.オーダリングシステム導入の目的は表1に示すとおりであるが,システム導入に取り組んだ背景としては,患者の増加に伴い,膨大な医療情報やレセプトの処理,統計処理に支障をきたしたためである.
現在,現場では何事もなかったかのようにオーダリングシステムが定着し,今年度からは次期コンピュータシステムの構築へと動き出している.ここでは,看護部門の情報システム担当者としてオーダリングシステム定着に奔走した過程と,導入過程(表2)の中で考えたことを振り返り,オーダリングシステムが看護業務に与えた影響を検討する.
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