連載 病院にボランティアがやってきた―ボランティア,患者,職員の交流・7
歯科衛生士の専門技能を生かしたボランティア活動
城 美奈子
1
,
佐々木 千雅子
1
1札幌麻生脳神経外科病院
pp.810-814
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900918
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はじめに
学生ボランティアが導入された1995年の12月,アポイントなしで2名の歯科衛生士が施設見学に来られました,急なことだったので,「時間はあまり取れませんけれど,どうぞ」と応対をしました,その短い時間の中で,患者訪問をして口腔の状況を見てもらい,意見交換をしました.そこで,疾病の回復を望んでいる患者さんたちにとって,食がいかに大切なものか,経口摂取のいかんにかかわらず,口腔ケアの充実がいかに重要なことなのかが話し合われました.そのとき,歯科衛生士から「入院患者さんに歯磨きをさせてもらえないでしょうか」と申し入れをいただいたのです.こうして出発した口腔ボランティア活動も,今年で4年目に入りました.
そこで,今回は歯科衛生士の専門技能をくまなく提供してくれるボランティア活動の実際を紹介したいと思います.
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