連載 病院にボランティアがやってきた―ボランティア,患者,職員の交流・8
人生の達人たちによる病院ボランティア
城 美奈子
1
,
加藤 佐津子
1
1札幌麻生脳神経外科病院
pp.894-897
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900934
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
「年を取っている者(全員が60歳以上)ばかりの4人グループですが,自分たちにも何かできることがあったらボランティアをさせてください」と,以前に交通事故で人院したことのあった患者さんから申し出がありました.入院していた時に病院に子どもたちのボランティアが入っていたこと,ほかにもボランティアを募っていることを知り,ボランティア活動をしたことのある仲間に呼びかけ,病院でボランティアを再開したいということでした(そのいきさつについては895ページを読んでください).
このグループの人たちはそれぞれに特技を持ち,なおかつ生活の知恵者でした.このボランティア活動も3年が経過し,それこそ"孫の手"のようにかゆいところまで手を差し伸べてくれています.その中ではエピソードも生まれ,活動内容も広がってきました.今回はそうした実践を紹介したいと思います.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.