連載 白衣のポケット・7
ストップ
志水 夕里
pp.816-817
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900919
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深夜勤明けで眠っていたところ,職場からの電話で目が覚めた.「家族と医師の話し合いの結果,○時○分レスピを止めて,Yさんが永眠されました.プライマリーの志水さんには連絡しておこうと思って」その日の日勤リーダーからだった.「それでよかったんですよね」と答えて電話を切ってから,さまざまな思いが渦巻き,心が揺れた.
Yさんは,骨髄移植後に敗血症性ショックをきたし,さらに拒絶反応と思われる徴候も併発していた.クリーンルームを出てでもICUで全身管理を,と入室した40歳代の患者であった.
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