特集 研修医を病棟に迎える
研修病棟における看護職の関わり
平 葉子
1
1天理よろづ相談所病院
pp.588-593
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900863
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はじめに
天理よろづ相談所病院のレジデント制度は1976(昭和51)年に発足した.同時に,患者中心の全人医療を実践し,それを担える医師を育てる研修病棟として,内科各科・外科混合の総合病棟が設立され,今年で22年目になる.現在,総合病棟は2病棟合計で112床(うち総合診療教育部の病床は87床),看護職員数59名(うち補助者10名)で運営され,新看護体系2対1A加算をとっている.
若い看護婦と研修医(レジデント)は,互いに切磋琢磨しながら,全人医療をめざし臨床能力を高めている.一方,そこに勤務する看護婦たちにとっては,本来の看護業務に加え,研修医への指導が大きなウエイトを占めることになる.毎年12名余りの新人研修医との関わりは看護婦のジレンマになっている.
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