特集 研修医を病棟に迎える
大学病院での臨床研修と看護職
南出 成子
1
,
熊谷 靖子
1
1京都大学医学部附属病院
pp.582-587
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900862
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はじめに
大学病院では,毎年5月になると,国家試験合格直後の新人医師が臨床研修医として多数採用され,その長い医師生活のスタートを切っている.全国の臨床研修医の9割が大学病院で研修を受けるといわれており,医師育成の重要な過程である初期臨床研修が最大限の効果を上げられるように協力することも,大学病院の看護婦に課せられた課題のひとつであると私たちは教えられてきた.
診療と看護が十分に遂行されたその結果として研修効果が上がるといえるが,看護婦は,患者と医師の間で板挟みに陥っていると実感することも稀ではない.今回は,毎年研修医を迎え,送り出している病棟婦長の立場から,当院の実状と問題点,および取り組みの実際などをまとめてみたい.
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