調査研究
変方モジュール型継続受持ち方式の導入成果―看護活動調査・ナースコール回数調査・患者アンケートより
亀島 加代
1
,
平手 典子
1
,
茂内 早苗
1
,
中崎 直子
1
,
山口 弘子
1
,
三浦 昌子
1
,
安藤 詳子
2
1名古屋大学医学部附属病院
2名古屋大学医療技術短期大学看護学科
pp.214-218
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900623
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はじめに
当病棟では,従来,看護提供方式としてチームナーシングと機能別の体制をとっていた.しかし,この方式では,個々の患者に対する責任の不明確さ,看護の継続性のなさ,リーダー業務の繁雑さ,看護に対する満足感が得られない,などという問題を感じていた.スタッフの間では,「看護婦の能力を十分に発揮して,個々の患者により充実した看護を提供したい」という声が次第に高まった.そこで,わが国で適応できる,プライマリ・ナーシングの理念を踏まえた変方モジュール継続受持ち方式(以下,モジュール方式とする)を,1993(平成5)年12月から導入した.この変方方式は,固定副担当制ではなく,日常の搬送などの周辺業務を担うフリー係を設定している.
この方式の評価を,「看護活動調査」「ナースコール回数調査」「患者アンケート」をもとに行なった結果,得られた知見を報告する.
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