特集 さまざまな看護管理教育
日本看護協会看護研修センター看護研修学校―"自らを創る学び方"による専門職性の発展を目指して
松浦 喜代子
1
1日本看護協会看護研修センター看護研修学校
pp.437-443
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900204
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はじめに
私たちは,看護者として患者に役立つよい看護をしたいと願い,自分なりに可能な限りの努力をし実践にあたっている.しかし,それぞれの臨床現場のなかで,自らの役割とその責任を果たそうとしながら,特定の職場組織において,自分のもてる知識や技術だけでは乗り越えられない問題にぶつかり,その解決のむずかしさを痛感している.そして,その時々にさまざまな場で研修を受け,日々の取り組みの中で,学んだ知識を実践に生かせず,その先の展望がもてなかったり,同じような行きづまりを体験をすることがある.
経験によって,職場における立場や役割が変化し,次々と問題解決が迫られてくる.経験年数や年功序列だけでは婦長はやっていけないなどといわれても,今の自分に何が必要なのか,どんなことが期待されているかを考える方法がもてないことが多いのではないだろうか.
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