マイ・オピニオン
専門職として自らの反省を
森 まさ子
1
1日本赤十字中央女子短期大学
pp.1405
発行日 1972年11月1日
Published Date 1972/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916477
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看護は治療の補助から療養上の世話,そして生活の援助へと多面的な活躍が期待されています.患者の診療を行なうのは医師であり,医師の診療下にある患者の生活の管理を行なうのが看護婦であり,医療を行なうために医師のすぐれた協力者となることが求められます.単なる補助者としてでなく確実な医学知識を背景に,科学的に裏づけされた看護技術にもとづいて自信をもって医師の協力者となり,同時に自らの判断にもとついて患者の生活を援助して行く形で,主体性が求められ,その実践活動こそ看護の真髄ではないでしょうか.
自信をもって患者の生活の管理の責任を負いうるだけの能力を備えることが私たちに課せられた課題だと思います.そのためには,おのずからその責任を負いうるだけの能力があり,患者が常に安全であることを,医師をはじめすべての人々に示す必要があります.
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