特集 効果的な院内研究
院内研究の目的―実りある成果を求めて
数間 恵子
1
1看護研究開発センター
pp.73-77
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900154
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はじめに
最近,看護界での研究の広がりには目を見張るものがある.基礎教育においては看護研究はカリキュラム上重要な教科目となっている.臨床の場においては,急速な医療の進歩に伴って生じるさまざまな問題に対応するために,盛んに研究活動が行なわれている.
筆者は,臨床の場の職位にある看護婦がその施設で行なう研究(以下,院内研究という)に関して,いくつかの施設でさまざまな形で関わる機会がある.例えば,研究計画作成から公表まで,あるいは研究の講評などである.そのような関わりを通じて感じることは,研究を遂行する看護婦のさまざまな能力の伸びが大いに期待されることである.そしてこれは,それぞれの施設の中で院内研究をどのように位置づけ,どのように取り組んでいるかとも関係するようである.
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