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海外留学記・番外編
日本への脳神経外科留学—実り多い留学生活を振り返って
How to Make a New Life in Japan for Neurosurgical Training:The Ways to Academics Success & Effectiveness
SAKARUNCHAI Ittichai
1
Ittichai SAKARUNCHAI
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1Division of Neurosurgery, Department of Surgery, Faculty of Medicine, Prince of Songkla University
1Division of Neurosurgery, Department of Surgery, Faculty of Medicine, Prince of Songkla University
pp.665-667
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203095
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はじめに
専門医としての技能を高めるために長期の海外研修に参加することは,それまでの日常に大きな変化をもたらすことであり,タイミングなどの要因もあるため,簡単に決断できることではありません.日本は,海外の多くの若手脳神経外科医が留学を希望する国の1つです.日本の脳神経外科は,学術的な見識の高さや手術テクニック,臨床,研究の先進性,手術器具の開発までも行う高い技術力をもっていることでよく知られています.また,これらの卓越性だけでなく,外国人医師は日本人の人柄も考慮して来日を決断しています.このような理由から,私は,非常に高名な脳神経外科医である加藤庸子教授(藤田保健衛生大学)の下で,1年間脳血管および頭蓋底外科を学ぶための願書を送ることにためらいはありませんでした.留学の主な目的は,複雑な脳動脈瘤や動静脈奇形に対する手術手技を学ぶことでした.
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