特集 データ分析に基づく「看護サービスの質改善」 課題解決ができる組織文化の醸成
データ分析に基づく課題解決が可能な組織をつくるために—スタッフの分析力をいかに育むか
澁澤 盛子
1,2
1独立行政法人国立病院機構神奈川病院 看護部
2前・独立行政法人国立病院機構東京医療センター 看護部
pp.452-457
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202168
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現場の課題解決に欠かせないデータ分析力を強化するためには,業務や経営に関する数字を1人ひとりの看護職員が身近に感じることが必要である。現象を数値で見える化し,正しく解釈し,構造化することで,課題がより明確になる。課題が明確になれば,数値で目標が立てられ,結果も評価も分かりやすい。次の課題も明確になり,客観的な根拠として同僚や他職種に示すことができる。
本稿では,東京医療センターの中堅看護師がクリニカルラダー研修として取り組んだ組織分析と課題解決活動を振り返り,質改善に資するための看護職員の分析力育成の現状と課題を述べる。
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