特集 「面会制限」が患者の意思決定にもたらした倫理的課題 コロナ禍で患者・家族を支援した看護師の経験から
「会えない」状況を踏まえた本人・家族への意思決定支援の変化—病院看護師と訪問看護師への調査を通じた面会制限による影響の考察
藤田 愛
1
1北須磨訪問看護・リハビリセンター
pp.112-118
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201779
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新型コロナウイルス感染症により,多くの病院で面会制限が行われている。在宅での療養を選択する患者や家族が増えたことから,訪問看護師である筆者は,「会えない」状況を踏まえた意思決定支援への変化や,病院看護師とのさらなる連携の必要性を感じた。しかし,コロナ禍における病院での入院患者への看護や意思決定支援の実態がつかめなかったことから,病院・在宅の看護師にインタビュー(座談会)とアンケートを実施し,面会制限が病院内や在宅で療養者,患者,家族にどのような影響を及ぼしているかを調査した。
本稿では調査の結果を共有し,病院の面会制限下における患者・家族への支援方法を考察する。
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