焦点 研究計画と必要文献
研究テーマ 面会が患者に及ぼす影響について
(1)面会人の実態調査を通して患者に与える影響の考察 (2)患者のHuman Psychologyを主体とした調査研究
登坂 有子
1
1虎の門病院外科系混合病棟
pp.207-211
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200247
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私の研究計画
この研究テーマが与えられたとき,私はEstherLucile Brown著『患者ケアの問題点と新しい方向』Part I“環境を治療に役だてるために”(邦訳)を感銘深く読んだことを思いだした。
現在ほとんどの病院においては,面会に関しての時間的規制を持っている。その目的は 1)患者の状態を悪化させないため,2)病院の秩序を乱さないため,3)静粛を保つため,4)清潔,整頓を保つため,5)事故を防ぐためなどである。
しかし,私たち看護婦は面会ということに関しては,"いかにしたら,この面会時間を守らせることができるか"といういわゆる面会時間の厳守ということに多くのエネルギーを費やしてしまっているようである。その結果"面会が患者に及ぼす影響について"考える余裕を持っていなかったのではないだろうかと現状を反省させられたのである。
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