特集 「面会制限」が患者の意思決定にもたらした倫理的課題 コロナ禍で患者・家族を支援した看護師の経験から
【実践報告】面会制限により母親の変化に気づけなかった娘の悔しい思い—在宅の場での意思決定支援に関わる看護師に求められる役割
郡 美代子
1,2
,
松本 美奈
2
1手稲渓仁会病院看護部
2手稲家庭医療クリニック
pp.136-137
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201786
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手稲家庭医療クリニックの概要とCOVID-19対応状況
手稲家庭医療クリニック(以下,当クリニック)は,札幌市の中心部から電車で10分ほどの手稲区に位置し訪問診療や訪問看護の機能を併せ持つ都市型の有床診療所である。当クリニックは,「ひとりひとりの生き方を尊重し地域の力をあわせ温かみのある医療とケアを提供する」ことを理念に掲げ,地域の緩和ケアの役割を担っている。年間の看取り件数は,例年に比べ,訪問診療や訪問看護共に増加傾向であり,特にコロナ渦による在宅医療ニーズの高まりを反映している(図)。
利用者の中には,看取りの場として入院を希望される方も多く,ご家族と一緒に過ごせる環境の提供に力を入れている。
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