連載 患者エクスペリエンス もしも患者の内なる声が聞こえたら・9
PX改善を目指す看護師支援のためのコーチング
近本 洋介
1
1Caring Accent(ケアリング・アクセント)
pp.860-864
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201677
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この連載では,医療に関する患者による主観的評価である患者エクスペリエンス(PX)が,医療の質のさらなる向上に貢献する可能性について考察していきます。米国で利用されているPXの実践を支えるツールやエクササイズを,読者の皆さんが,日本の臨床現場で試験的に導入できるような形で紹介し,読者の皆さんが日本のPX実践の先駆者となって活躍されることをお手伝いしたいと願っています。
今回は,最前線で患者や家族と日々向き合いPXに多大な影響を与えている看護師の1人ひとりを支援していくために効果的な「コーチング」という手法が,米国でどのように行われているか,その雰囲気を感じ取っていただきたいと思っています。日本の看護現場での試験的導入に役立つように,典型的なコーチングの具体的手順を示すとともに,コーチが看護師の潜在的能力やスキルを引き出すのに役立つ質問の仕方についても紹介し考察していきます。
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