Special feature 感染対策成功のための皮膚の清潔・健康管理
■非接触式環境浄化(消毒)法の種別と使用上の注意点
❶紫外線照射(UV-C,PX-UV,222nmUV-C)
森 美菜子
1
1広島大学病院感染制御部 副部長
pp.49-53
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000368
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院内感染で問題となる病原体は,環境表面に長期間生存可能なことが報告されている(表1)。薬剤耐性菌の院内感染対策には手指衛生が重要であることは言うまでもないが,環境中にある程度の菌量が生存していると,環境に触れた医療者の手や器具を汚染させ,間接的な接触感染が起きる可能性がある(図1)。耐性菌等の検出患者が退室後,新たに入室した患者が同一耐性菌を検出したという報告もあり,ターミナルクリーニングを含めた日々の環境清掃によって環境表面の菌量を下げることが,院内感染のリスク低減につながる。
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