連載 患者エクスペリエンス もしも患者の内なる声が聞こえたら・8
心身の休まる時空間を設計する
近本 洋介
1
1Caring Accent(ケアリング・アクセント)
pp.764-768
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201656
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この連載では,医療に関する患者による主観的評価である患者エクスペリエンス(PX)が,医療の質のさらなる向上に貢献する可能性について考察していきます。米国で利用されているPXの実践を支えるツールやエクササイズを,読者の皆さんが,日本の臨床現場で試験的に導入できるような形で紹介し,読者の皆さんが日本のPX実践の先駆者となって活躍されることをお手伝いしたいと願っています。
今回は,PXの観点から,患者が休養しやすい時空間を設計するために米国の医療現場でなされている試みを紹介します。ノイズ(騒音や雑音など耳障りな音)に対する配慮やクワイエット・タイム(静かな時間)を取り入れるなど,患者の休養支援という観点からケアの1つひとつを吟味して,できる限り統合して提供する工夫について考察していきます。
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