連載 人生の終わりの日々のケアを訪ねて・9
父と息子と母と—「家族で話し合ってください」とは言うものの
村上 紀美子
pp.849
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201088
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意思決定支援やACP(アドバンス・ケア・プランニング)が推奨されています。厚生労働省の調査では「人生の最終段階における医療・療養についてこれまでに家族等や医療介護関係者と話し合ったことがある」のは39.5%で,55.1%は「話し合ったことはない」。その理由は「話し合うきっかけがなかったから」が56%,「話し合う必要性を感じないから」が27.4%だそうです1)。
臨床現場で出会う患者さんや家族の半数は「話し合っていない」と想定したほうがよさそうですね。そういう時の参考に「父とほとんど話はしなかった」という松田さんに伺いました。父の七回忌に思い出す,複雑な胸中です。
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