特集 「高齢者の治療選択」を支える 患者にとっての最善を見据えて
地域包括ケアシステムに求められる急性期看護とは何か—「地域生活へ戻るための支援」を目指して
島田 千穂
1
1東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム
pp.472-475
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200993
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急性期医療の場においては,本人の価値観よりも治療のための制約が優先される実情がある。しかし,できる限り最後まで住み慣れた場所で暮らすことを支援する「地域包括ケアシステム」が進展する中で,急性期看護は「治療選択の支援」から「地域生活へ戻るための支援」に視点を転換する必要があるのではないだろうか。
この問いを探求する本特集の導入として,本稿では意思決定支援を研究テーマの1つにしてきた島田氏が,読者と課題を共有する。
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