巻頭言
住み慣れた地域に戻るために
猪川 まゆみ
1
1鵜飼リハビリテーション病院
pp.622-623
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200664
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2025年の高齢化問題に向けて,地域包括ケア病棟協会がうたっている「時々入院ほぼ在宅」。この構造の要にあるのが地域包括ケア病棟であろうが,もちろん回復期リハ病棟も一端を担っている。そこで,回復期リハ病棟にいる私たちは,何をどこまで目指すべきなのであろうか。
回復期リハビリテーション病棟協会の看護・介護委員長の立場からは,まずはリハ看護・介護の質の向上であり,多職種との連携強化が必須であると考える。リハ看護・介護の質の向上のために,看護・介護委員会は回復期リハ看護師認定コース,師長研修,主任・リーダー研修,看護介護研修,介護研修とさまざまな研修を開催してきた。「回復期リハ病棟の質はピンキリだ」と言われてきたが,リハ看護の質は向上しているのであろうか。回復期リハ病棟では,セラピストが中心となりがちで,看護のアイデンティティが揺れると言われているが,それはリハ看護の神髄を体感していないからだと考える。
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