連載 病棟運営上の意思決定に活かす! ケースで学ぶロジカルシンキング・14【最終回】
業務量調査の目的を明確にするための論理展開
石井 富美
1
1よどきり医療と介護のまちづくり株式会社 管理部
pp.1040-1043
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200857
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ある病院で病棟の業務量調査を行いました。最近の業務量調査は,ナースコールが押された回数,応答時間,コールの内容,看護師の対応時間などをシステムから簡単に抜き出せるので,かなり詳細なデータが入手できるようになっています。
患者ごとや看護師ごとの集計はもちろん,病棟間の比較や重症度,医療・看護必要度との関連を見ることもできます。さらに電子カルテにデータを紐づけると,疾患ごとや手術からの経過日数ごとの集計も可能になり,分析の切り口は無数に広がっていきます。
患者のコールと看護師の動きというリアルな動的背景のあるデータなので,かなり面白い研究ができそうです。
今回は,どのようにすればこのようなデータを現場で活用できるようになるのか,論理的に考えていきましょう。
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