焦点 教育の場における看護研究
Conference・素材をめぐって
研究目的を明確にし,それに適した計画を
桜庭 繁
1
,
小林 美治
2
,
森 ミツ子
3
,
前原 澄子
1
1千葉大学看護学部
2復光会総武病院
3国立肥前療養所
pp.397-411
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201047
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温かさを感じさせる論文
前原 本日は,「精神科実習指導の課題」というテーマで,看護学生が実習で困ったことはどういうことかをアンケート調査されて,その結果をまとめられた森さんの素材を皆さんでお話し合いしていきたいと思います。
私,初めてこの森さんの原稿を読みましたときに,とてもうれしくなったというのが正直な感想なんですね。学生が実習に出たときに,学生にとって最もいい実習とは何なんだろうか,なおかつ,学生が行なう看護が患者さんにとっていい看護なんだろうかということを,指導者の立場から真剣にお考えになって,よりよい実習になるように,またよりよい看護になるように,という温かいお気持ちから発したご研究であるということを本当に感じまして,学生を実習に出している立揚の者としてたいへんうれしく思いました。そして,たぶんどこの実習の施設の方々もこのようにお考えになって実習を受けてくださっているんだなということを知ってうれしくなったんです。
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