連載 看護管理者としてよりよく生きるために 倫理課題とどう向き合うか・1【新連載】
よりよく生きたい
勝原 裕美子
1
1聖隷浜松病院
pp.422-426
発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200187
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連載にあたって
もう20年近くも前のことになる。1998年の夏から秋にかけて,私は当時勤務していた大学の在外研究制度を利用してサンフランシスコに滞在し,看護管理者たちにインタビューをして回った。当時,米国ではマネジドケアによって急速にコスト削減の波が押し寄せていた。米国の看護管理者たちが,悲痛な顔でコスト削減とケアの質の維持との間に生じた倫理課題について語ってくれたことは,今でも私の胸に響いて離れない。
「日本は米国の二の舞いになるな」という彼女たちが私に残したメッセージを受け止め,私は,看護職トップマネジャーの倫理課題について研究しようと心に決めた。
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