連載 問題事例に看護コンサルテーション!・2
意見の対立を経て,成熟した組織へ―そのプロセスで問われる能力
松下 年子
1,2,3
1横浜市立大学大学院医学研究科・医学部看護学科
2日本アディクション看護学会
3日本高齢者虐待防止学会
pp.312-315
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102747
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臨床における看護の成果は,その大半がチームの成果である。したがって看護師には,患者さんやその家族を対象とした対人サービス能力に加えて,看護チームのメンバーとして相補的,有機的に動く能力が求められている。つまり,管理職者であれスタッフであれ,チームや組織のなかで期待されている役割や,自らの立場だからこそ可能な役割を担い,常にチームの成果を意識し,それを高めるために全力を投じることができる能力である。それは,生きているチームそのもののあり様を,自らの立場から発展的にアセスメントする力である。
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