連載 Relay Message・第8回
「価値」を見出す
大古場 良太
1
1国際医療福祉大学福岡保健医療学部
pp.968
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202016
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私の理学療法との出会いは,中学1年生の時に野球で肘を痛めたときでした.どんなことをされるのか恐々とするなか,最初に衝撃を受けたのは「この先生はなぜ少し触っただけで,投げるときいつ痛みが走るのかがわかるのだろう」ということでした.今考えると,画像所見や主治医の診察結果などの事前情報を収集したうえでの理学療法評価だったのでしょうけれど,当時の私にとっては大きなインパクトで,理学療法士という職業に憧れを抱くには十分な出会いでした.
大学へ進学してからは,ともに理学療法士をめざす同志や諸先生方との出会いによって,理学療法を学ぶだけでなく,理学療法士としてどう自分の人生を構築していくか,その未来図をよく考えた大学生活だったことを思い返します.そのなかで,現職である大学教員への思いも芽生えていきました.
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